天使の贈り物
「奥様。藍沢様がいらっしゃいました。」

「あら、ようこそ。あなたが…」

「藍沢夕花です、はじめまして…」


かの坂木財閥の社長夫人だから貴婦人のような人なのだろうと思い浮かべていたあたしがバカだった…

目の前にいるのはいかにも30代前半のはっちゃけた主婦という感じにしか見えなかった。

「あの…失礼だと思いますが、お年は…」

「え?今年で34だけど?」


……若っ!!
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