天使の贈り物
「とりあえずおかけになって?」

「あ、…はい。」

若さと言葉遣いのギャップのせいか、なんか調子狂う…

「それで?ご用件は?」

「えっ…と」

あたしはここにくるまでのことを話した。

「そうだったの…」

「で…あの、義則君は…?」

「え?あぁ…いきなり帰ってきたからこっちもびっくりしちゃって、帰ってきたら、熱がすごくてすぐ病院に行ったの。そしたら破傷風だっていわれて…なにか、心当たりあるかしら…?」


破傷風…傷口から菌が繁殖してひどい場合は死に至る…あの病気?


あたしが知ってる限りで、ヨッシーがけがした日…



!!

あの日だ…


あたしは、震えが止まらなかった…
< 39 / 160 >

この作品をシェア

pagetop