天使の贈り物
陸上部の部室の屋根から降りたあたしは武道館へ向かった…

「急げー!」


ドンッ!


あてててて…


あたしは全力疾走してきた男子とおもいっきしぶつかった


「すいません!俺の不注意でした!!」


「へ、へーき…」


てめぇ全力疾走するんだったらもうちょい注意しろよ!!



心の声に気づかず、その男子はまわりをキョロキョロしている

「あ、あの…」

ん?なんか用?

「剣道部ってどこだかわかります?」


…は?

「あたし、これから部活にいくんだ。よかったら案内するよ。」

面倒くさいんだけどね。

「お、お願いします!」
こいつ…なんでこんなに挙動不審なんだ?



こいつの第一印象は……微妙だった。

けれど、こいつとの出会いがまさかあたしの運命すら変えてしまうなんて、おもってもいなかった―…

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