天使の贈り物
「ごめんなさい!あたしのせいなんです!!」

「いきなりどうしたの!?」

唐突に謝ったせいか、坂木さんはわけがわからずあわてていた。

あたしは以前の通り魔事件について話した。

「そう、それで…」

「それで…もしかしたら…義則君…死んじゃうんじゃないかって…」

その言葉を聞いた瞬間、坂木さんは高らかに笑った。

…え?そこ笑うトコ??

「ごめんなさい、いきなり笑ったりなんかして。大丈夫よ。破傷風っていっても軽いし、あの子そんなヤワじゃないし…今だって、寝込んでいるように思えるけど、さっきまで2階でドタバタすごかったんだから!」


坂木さん…すっごく口調変わったな…

「そ、そうなんですか…」

わざわざ心配して、血相変えてまで北海道なんか来るんじゃなかった…


あたしは少し…後悔した。
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