いじめッ子には報復を。
ーーガラッ
「お、一番乗りだー!」
「いつもはオレが一番乗りなんだー。」
わぁ。早いんだねー。
今日も机には大量の落書き。
最初はシャーペンで書かれていた落書きも、今や油性ペンへとランクアップし、消すことが不可能になってしまった。
消す気はサラサラ無いから、大した変化ではないんだけどな。
昨日よりごちゃごちゃ感が増してるから、放課後にでも書き加えられたんだろう。
毎日毎日ご苦労なこった。
「おー。すごいな。」
長谷川クンがあたしの前の席に、後ろ向きに座って落書きを眺め始めた。
「スゴいだろー。」
もう元の机の表面がほとんどないよ!
しかも黒だけじゃなくて、青とか赤とか緑とか黄色とか、すっげーカラフルなんだぜ!
「いや、威張るなよ。」
ここまで来ると、もはや芸術だよねー。