いじめッ子には報復を。
「はい。もう片方。あ、そういや、なんで携帯繋がんなかったの?」
長谷川がスリッパを渡す。
「見つけてくれたんだ!ありがとう!携帯は…死んだね。」
スマートフォンのホームボタンを押してみると、
あらホント。ディスプレイは真っ黒。
「いやー。なんかさ、あまりにベタなシチュエーションで笑っちゃうよねー。」
…確かにベタだけれども!
マンガとか小説ならさ、うずくまって泣いてると気になる男子が助けに来てくれてさ、
『いつも冷静な〇〇クンが、こんな汗だくになって探してくれたの?キュン!』
みたいなさ?
あるじゃんさ?!