いじめッ子には報復を。
「嫌な奴ッて……」
『普通、はじめましてであんなことされたら、誰だって嫌な奴って思うでしょ??
……ぬわっ!!』
制服をかけて振り向くと、白井が真後ろに立っててぶつかってしまった。
『何だよ!!びっくりするじゃん!!』
離れて怒ると、また顔を背けられた。
『さっきから何なん??』
「あー…お前、それ閉めろ。」
白井が指差す先にはジャージの首のとこにあるチャック。
全開じゃないけど、大きく開いて素肌が見えている。
あぁ。これのせいか。
『白井がこんなん気にするって意外かも。
はい、ちゃんと閉めましたー。』
白井がこっちを見る。
「…あんた、そんな無防備だと襲われちゃうよ??」
『…大丈夫だし。
余計なお世話ー。』
あたし、強い子ですから。