いじめッ子には報復を。
なんだ、じゃーあれか。
凌斗が悪いんだなこれ。
「のんチャン、画ビョウの他は何もなかった?」
「今、シカトと落書き中です。
まぁ、シカト攻撃は破りましたけどね!」
…もう、なんてゆーか…ユルいよねー。
こう、危機感がないッつうか…
「のんチャンのおとーさんとおかーさんは知ってるの?」
「あー、うち、父親が海外で仕事してて、母親も心配だからってついて行っちゃって、今ひとり暮らし状態なんですよ。ロサンゼルスだっけかな?
て、報告するほどのことでもないと思っていたので教えてません。」
あれ?ローマだっけ?と、あまりに軽く話すのんチャンは、本当にいじめをどうとも思ってないんだろう。
「のんチャン!!」
「はい?」
「なんかあったら、あたしに言いなさい!全力でのんチャンの味方になるから!」
「わーい!ありがとうございます!」
二カッて元気いっぱいの笑顔なのんチャン。
…これは凌斗も惚れるわな。