片恋
そんな感じで、私と井吹先輩は、一緒に練習するようになった。

たまに帰りが遅くなった時には、家まで送ってくれたりもした。

どうやら、家が近いらしい。

そんな彼の優しさに、私はどんどん惹かれていった。
そんなある日、私がいつものように練習していると、
告白シーン(?)

のような声が聞こえてきた。
「俊也くん、私、あなたの事が好き。付き合って下さい!!」

「ごめん。俺、好きな子いるから…」

「誰?その、好きな子って…」

「………」

「教えてくれないとあきらめないから!!」
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