片恋
次の日はお母さんに怒られ、渋々学校へ行った。

学校に行くと、教室の前にだれか小さい男子がいて、莉子に何かを聞いている。
「上野華恋って、今日学校来てる?」

「まだ来てないですけど…でもなんで先輩が華恋の事を…?」

「いや、何でもない。ありがとう。」

そう言って、彼は去って行った。私はとっさに隠れた。
井吹先輩だった。

井吹先輩が私を心配してくれてる―?

淡い期待がうまれる。

井吹先輩の好きな人は若野さくら先輩なんだから!!と思いつつも期待してしまう私。
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