戦慄の魔説
刀を消し辺りの気配を探る

どうやら今はいないみたいだ


「真実強いね!!ちょっとかっこよかった」

「ちょっとかよ!!………おい犬っころ何で狙われてん…だ」


今まで居なかったはずの白い狼が30体ほど周りにいた


「やっぱ銀狼そっくりだ。てかこれやばいよね」

「うん、しろちゃん、みんなに説明して」


牙をむき出しにしながらじりじりと近づいてくる狼たち


「わざわざハクに言わせずともお前たちの考えはわかっている」

一番近くにいる狼がそう言ったためシンシアは犬っころを地面に置いた


「今更逃がしたところでお前たちの死は変わらん」

「違うんだ!!こいつらは僕を守って」

「もうお前は大丈夫だ。さあみな…かかれ!!」


狼たちは一斉に飛びかかってきた
そのとき

「まて!!お前ら落ちたな。ガキの言葉も信じれねぇか」

俺の体から声がする

すると銀狼が出てきた
俺が寝ぼけてなければ銀狼は言葉を話している


「お前は銀狼!!今までどこに」

「パートナーのとこに行って何がわりぃんだ?」


その瞬間、狼たちはざわついた


「お前は何を言っているんだ!!真実様は10年前に死んだだろ!」


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