戦慄の魔説
昼ご飯を作っているとドタバタと足音が聞こえてきた


「ごめんね…寝坊しちゃった」


その正体は寝癖のシンシアだった
しかも慣れていない着物で寝たためか若干はだけている


「おはよう。疲れてるだろうし仕方ないよ。あと寝癖+はだけているから風呂いってきな、蓮華がいるから直してもらいな」


自分の姿を見たシンシアは顔を真っ赤にして走っていった


「昼から良いもの見たなぁ真実」

「うるせ!!それより銀狼、母さまから言われたことが曖昧なんだけど、結界とかどうすればいいと思う?」


「確かに今の結界じゃ破られるかも知れねぇ…確か巻物がどうのこうの言ってた気がするな」


そう言い残し銀狼は和室の端に座布団をかせね寝転がる


昼ご飯を盛り付ける
味噌汁、卵焼き、ご飯
和食だし冷蔵庫にはほとんど何もなくシンプルになってしまった


「料理できるんだな」

風呂から出てきた蓮華が見ながら言ってきた


「まあな、一人だったしな。そういえば蓮華は卵焼き好きだったよな?だしと甘いの両方あるから適当に食べてくれ」


「そんなの昔の話だ!!」


顔を真っ赤にしながらご飯を食べ始める

焦げていない卵焼きを見た時のキラキラした目は相変わらずだった


「お前は食べないのか?」
「俺はちょっと巻物を探しに行きながらおにぎり食べるよ。なんか重要そうな巻物知らない?」

「巻物か…確か一番端の部屋に結界が貼られたやつがあったな」


一番端…確か母さまがよく行ってた部屋だ

おにぎりを食べながら部屋を目指すことにした
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