戦慄の魔説
中庭の砂利のところにきた

日本庭園のような模様の砂利を踏むのは気がひけるけど仕方ない


「じゃ蓮華ちゃん。真実くんの周り縦横5メートルに結界を張ってください」


蓮華は言われた通りに結界を張る


「じゃ真実くん。その二本を地面に差して右腕の鎖を外してください」


言われた通りにし鎖を外す

ジャラジャラと音をたてて体を隠すように囲みだし
終わると髪は長く銀、目はヘテロクロミアの姿になった


「おぉ…父親の煉雷(れんらい)そっくりですね。それに目は光の銀、闇の金の金銀妖眼ですか…まさにその刀そのものですね」


「これからどうすりゃいいんだ?」


性格の変わりように目を丸くする翡翠
しかしすぐに懐かしいような顔をした


「昔から怒ると口調が変わっていましたね…それではその刀に目一杯力を注いでください!!壊すつもりでいってくれて構いません」


左右の持つところに手を置き思いっきり注ぎ出す

「いやぁ結界張ってく正解ですねぇ。なかったら私の庭が台無しになりますよ」

「とこで翡翠様…さっき刀を取りにいかれたとき…暁に連絡をしたんじゃないですか?」


蓮華に聞かれ翡翠は扇子を開き口を隠すように話し出した


「バレてましたか…暁は今日本政府に行く途中見たいなんですが…どうも裏で何か動いているようなんですよ…それを探ろうとしてるみたいです。あとシンシアちゃんにクォーツさんから連絡でしばらく連絡できないから真実くんと行動してとのことです。」


「クォーツさんの事を知ってるんですか!?」


「はい。いやぁ10年って素晴らしいですねぇ。あんなに綺麗になられて。私は顔が広いから大抵の人は知ってるんですよ」


シンシアの質問に冗談混じりで返す翡翠にシンシアはすごい人なのかわからなくなりそうになっていた
< 142 / 263 >

この作品をシェア

pagetop