戦慄の魔説
すると結界が壊れた


「結界を直す必要はないみたいですね…式紙、真実くんを布団に運んでください」


見ると真実は元の姿で倒れていた

少し地面がえぐれていて本気を出したのがわかる

しかし相変わらず刺さったままの刀


「真実くんは燃費が悪いですね…エコじゃないです」


「力が足りないって事なんでしょうか」


蓮華は刺さったままの刀を見ながら言う

「どうでしょう…まあそのうちわかるでしょう。…お腹が空きましたね。なにか食べましょう」


そのあとみんなはご飯を食べて寝た

それと同時くらいに真実の目が覚める


「体が軋むな…」


中庭に行くとあのままの状態だった

空は雲一つない満月で月の光に照らされている刀は怪しい雰囲気をだしている


師匠の事も思い出した

昔は師匠、俺、蓮華で稽古をしていた

だから今になると師匠ってほうが違和感がある

てかあいつにからかわれてるんじゃないかと思う

昔からどこかふざけていて自由な人だった

けど腕は確かだった


今は何をしてるのかわかんないけど
多分面倒くさいとか言いながらやってるに違いない


「さむ!!部屋戻ろう」


さすがに冬は寒い
雪を降らせないくせに寒いとか萎える以外に何も与えてくれない

部屋に戻り布団に入るとすぐに寝てしまった
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