戦慄の魔説

次の日
力を注いでは倒れ
その次の日
力を注いでは倒れ

それを一週間繰り返した

｢だいぶ力を長く出せるようになりましたね｣

｢でも刀は相変わらずですね｣

蓮華は刀の手入れをしながら中庭で力を注ぐ真実を見る


｢いい刀ですね｣

｢初めて持った本物の刀なんです｡この家の蔵にあったのを桜花様がくださいました｣


｢てことは私が作った刀みたいですね｣


蓮華は驚いた
翡翠は刀まで作ることができるのかと
てか自分でいい刀って言っちゃってたと


｢だいぶ前のこと何で忘れますよ｡ただ名前がないとこからすると完成した刀じゃないみたいですね｣

｢日本刀としては完成してるじゃないですか｣


｢それは蓮華ちゃんがちゃんと手入れをしているからですよ｡｣


そのとき､中庭の結界が軋み始めた

｢まずいです翡翠様｡私の結界が保たないほど力がかかってます｣


｢確かに強いですね…私が蓮華ちゃんの結界を囲みます｡そしたらすぐに結界を消してください｣


翡翠は結界を張り蓮華は結界を消した


しばらくすると結界内の土煙が晴れてきた


｢おめでとう真実くん｡ついにやりましたね｣


真実の手にあったのは刃渡り30センチくらいの銀と黒っぽい金の日本刀と西洋の剣を混ぜたような二本の刀だった
左手に銀､右手に金を持っていた
その両方にはお互いの逆の色で細かい模様が彫られている


｢面白い形になりましたね｡持ち方はクナイとかダガーナイフのような感じみたいですね｣


｢やっとできました…｣


真実は座り込む


｢まるで刀が使い手を育てたかに見えたな｣

｢蓮華それはどうゆうこと？｣

｢その二本を使うときは霊力を送りながらなのだろう｡その負担を和らげるための試練のようなものだったのかもしれないな｣

｢その通りですよ蓮華ちゃん｡さすが刀を大事にしてる人だ｡その刀の名前は決まったんですか？｣

｢はい｡頭に浮かんできました｡魔双刀､白銀(しろがね)､黒金(くろがね)って名前みたいです｣

｢これはいい物ですね｡あとは使い慣れるために特訓が必要ですね｣

それから師匠から連絡が来るまで蓮華､シンシア､俺は特訓する事になった