戦慄の魔説

暁の行動

真実と別れてからの時間俺は国会の動きを探っていた

国会は霊などが見えない人、いわゆる一般人をまとめる表のやつらだ

俺たちは裏の人間…ただし国会同様の権力もあり大きいことをするときは情報がくる

まあクォーツは少し違う立場だが


それにしても何もわからねぇ
他の支部長とも連絡がつかない
国会のやつらとも会えない


おかしいってことで今は東京の支部長に会いにいく途中だ

まあ近くで会うのは久しぶりだがそんなことを言ってる場合じゃねぇ

普通頭の中の会話、念話は支部長同士は通じるが通じない
まるで電波ジャックされてるかのようだ

翡翠ができたのは最近起きたからだろう
まあ他にも可能性はあるが何十通りとかになるからなぁ

クォーツたちは家で特訓中だ
華音、凛華はまだ戦力的に弱すぎる
だからクォーツに頼んだわけだ



「やっとついたか」


支部長がいるのは山だ
観光客も沢山くる

だが結界があり一般人は入り込めない場所がある
そこに一歩踏み込むと上から二人が襲いかかってきた


「はい残念。まだまだだなぁ天嵐(てんらん)、お前は無駄はないが力がない、地嵐(じらん)は力が入りすぎで無駄だらけだ」


暁に一瞬で負けたのは東京支部の二人だ
下駄に天狗のお面をずらして被っている

双子で東京支部にはこの二人と支部長とその息子しかいない

「相変わらずお強い…」

「お待ちしてました。他の支部長とは連絡がつかず、この場所がわかるのは暁様だけなので…どうぞおあがりください」


長い階段が姿を表し木々がトンネルのようになっている


「相変わらず長いな。エスカレーターにしろよ」


タバコをふかしながらだるそうに登る
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