戦慄の魔説
霊守村に着くと迎えがあった

「お疲れ様です真実くん。どうでした?」


「なかなかいい情報が聞けたよ…ドSの翡翠さん?」


「おや~バレてしまいましたか~晴明が言ったんですね?全く余計なことを」


羽織の腕の部分に腕を入れ結界に向かう

なかなか寒い


「なるほど…魔ヶ憑きですか…厄介ですねぇ」


「うん…だから結界を強めとくために今から行く」



結界は強いには強いが魔ヶ憑きたちを考えると強めるべきだろう


思い出しながら結界に手を置き霊力を均等に伸ばすようにする

「まあそんなものでいいでしょう。家に戻りましょう。服が砂だらけですよ」


確かに土の匂いがする


家に着くとシンシアが走ってきた


「真実大丈夫だった!?怪我はない!?」


「大丈夫だよ。服が汚れたくらいであとは大丈夫」


良かったと笑顔で言われ思わず目を外す


すると蓮華が居た


「少しはやられればいいものを」


「残念でしたな蓮華さん俺は強いんだよ」


冗談で返し羽織を脱ぐ


「真実くん、これを」


渡されたのは黒に白でしだれ桜と稲光がかかれた羽織だった


「当主が着るべきものです。霊力でできているから鎖に出し入れできるでしょう」


受け取りしまう


「ありがとう。翡翠さんに蓮華…俺がいない間、村を守ってくれ」


「もちろんです」


「言われなくても私の村でもあるんだから守るわよ」


クセはあるが頼もしい仲間だと改めて思った

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