戦慄の魔説
観覧車の券を買うが…高いと思う…
その値段ならラーメン食えるよ…


とりあえず乗るとだんだんと高くなり夜景がきれいだ


「きれい」


ガラスに手をつき見渡しているマーシャ

今思うと何をしに横浜に着たかわからなくなる

一つ言えるのは…財布が空…帰りは電車にしようと思ったのに…


「まこと?」


「ん?どした?」


「たのしかった」


「…そか…それは良かった!!」


まあ今のでよしとしよう

下に着くとマーシャが眠たそうにしていた

まあ元から帰りはおんぶでもして帰ろうとしてたし問題はないけど


「じゃクォーツさんの所に行こうか」


しゃがんで背中を向ける

「おんぶ?」


「そうだよ。今からビルの上走るしさ」


背中にマーシャを背負うとやっぱり軽かった
長い髪が顔に当たりくすぐったい


「じゃ行くよ!!」


高く跳びビルを走る


「まことの耳カッケー」


頭の上の耳を触りながら言うマーシャ
若干声もテンションが高い


「マジか!ありがとう」


「しっぽもある?」


「あるけど今はズボンで見えないな」


「見る」


いやいや、今走ってるしズボン下げなきゃ見えないし!!


「じゃ…何の動物の耳か当てたらいいよ」


「狼」


嘘だろ!?
普通は犬でしょう!?
なんで一発で当てれんの!?

スルーして走っているとズボンに手を入れられしっぽを掴まれた


「ちょ!!マーシャ!!」


力が抜けるため一旦止まる

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