戦慄の魔説
試して見るしかないか


「流…お前あとどれくらい力残ってる?」


「九割りだな…」


「よし…その九割り全部俺に纏わせろ!!」


「そんなことをしたら体が吹き飛ぶぞ!!」


「大丈夫だ」



流はすべての力を俺に纏わせた


風の力が緑のオーラになり体を囲んでいる



「悪いな…待たせて」


「ふん…やっとまともになったか!!」



今まで見えなかった相手の動きを風が教えてくれた


スピードも獣化くらいだ


これなら行ける


刀に風を纏わせ攻撃を仕掛ける


刀と刀のぶつかる音だけが会場に響き観客は何も見えないだろう


神風関係者は見えている人もいるかも知れない


それぐらい相手は強かった


だけど経験の差がありすぎた


「終わりだ」


峰打ちをする


相手は白目をむき倒れた


<なんという試合でしょう!!後半はほとんど見えませんでしたが今決着がついたようです!!勝者…大地と愉快な仲間たち~!!>



観客からは拍手や歓声の嵐があった



俺は生身に負担がありすぎたらしく意識を失った





気がつくと部屋の天井だった

「気がついたか」


「流か…みんな怪我はどうだ?」


「美桜が治してくれた。問題ない」



そうか…良かった


するとドアが開いた


「起きたかぁ真実!!」


「大丈夫?今から治すね」

「最後の裏技何なのよ~!!」


「みんな…真実くんはけが人だから静かに」


それぞれ言うことは違うが目が何か決意した目立った


俺もなんとなくわかり静かに美桜の水の中にいる


「みんな…何か聞きたいんだろ?」


女子は頷くが大地は意味がわからないらしい


「なんとなくわかるよ…俺の正体でしょ?」


みんな真面目な顔になり大地もつられて静かになる

流は静かに目を閉じ聞く体制になった
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