戦慄の魔説
しばらくして食べ終わり大人たちは各自の部屋で落ちていた
他のももう寝たみたいだ


「飲みっぱなし食いっぱなしかよ…」


缶を拾っているとマーシャがうとうとしていた


「マーシャ寝たら?」


「しっぽ…」


忘れてなかったか…しょうがない


「じゃちょっと待ってて」

「俺も…手伝おう」


「助かるよ流」


流は鉄板を洗い炭を出したりしていた


「真実…その子は寝させなくていいのか?」


「ちょっとあってな……こんなもんか」


一通り片付け終わった


「終わったな」


「おう。ありがとな」


流はすぐに部屋に戻った
さてと…


「マーシャ…行くか」


「うん」


部屋に行き布団をひく


「お手柔らかにお願いします」

「やだ」


いきなりしっぽをわさわさされびっくりした

次第に慣れてきたときマーシャが話しかけてきた

「まことのぱぱまま…どんな人」


「う~ん………父…ぱぱは…冷静沈着ってかんじでしっかりしてたし強かったよ。ままは…どちらかって言うと気が強い人で村のお母さんみたいな感じだったかな…?」


若干うろ覚えだが多分合ってるはず


「マーシャは…あんまり覚えてない…小さいときぱぱままは忙しくて…あんまり会えなかったし……死んじゃったから…」


自然と俺のしっぽを握るマーシャの手が強くなった


マーシャの方にむき直すと涙目になり泣くのを我慢していた


「そか…俺と同じだな」


抱き寄せるとマーシャは声を出さずに泣いた


細く女の子らしい体

今はいつもよりも小さく感じ
力を入れると壊れそうなくらいだ


多分今まで我慢してたのが溢れたんだろう…


俺は壊さないように抱き寄せることしかできなかった


ただ…親がいないという共通点はわかってあげれた気がした………………
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