戦慄の魔説
晴明さんに道を開いてもらい一番に入る


駅はもう明かりを消しているため薄暗く、非常口のライトくらいしかない

階段を下り線路沿いでとまった


「全く霊力を感じないな」

流がつぶやく

確かに全く感じない
ここなのは確かなのに…

時間はもうすぐ2時ってころか

腰の刀に手を起きながら歩く


「…ねえ…今何か聞こえなかった?」


美桜が耳をすましながら言った


耳をすませると聞き取れないが声が聞こえた気がした


「確かに…それに弱いけど霊力が一つ…来たか…」


声のするほうは反対のホームらしい

ホームから線路に下り反対を目指す


「……まー………」


少しはっきり聞こえてきた


「この階段の上みたい」


白雪が指を指す

上ってみると商店街を思わせるような光景だった

「コンビニとかお土産やさん見たいなお店ばっかだね」


紅は目を細めながら言った


「……まー……まー………」


声を近くに感じる…

道を真っ直ぐ行くと右に道があった
どうやらあってるらしい

「みんな…一応警戒しとけ」

みんなに注意すると電気がついた

「霊力の影響か?」


すると目の前にはコインロッカーが30個ほどあった


真ん中のロッカーから霊力と声を聞いた


「ここか…今回の世魔…わかってきたぞ」


刀を抜き鍵部分を切り距離をとる



するとロッカーは勢いよく開き中から何が出てきた

「まー……まー……」


そこにいたのは生まれたて赤ちゃんだった


「コインロッカー…ベイビー…か」


流がつぶやく


コインロッカーベイビー…今回の都市伝説か…
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