戦慄の魔説
すると美桜が近づいていった


「ほんとに世魔なの?赤ちゃんだったら…」


「ばか!!手ぇ出すな!!」


赤子は口が裂け普通はない歯がびっしり生えていて美桜の手に噛みつこうとした


俺はとっさに刀を投げ赤子を消滅させる


「形は赤ちゃんでも…中身は違うんだ。それにこれは殺しじゃない…こいつらに死はない変わりに話を終わらせるだけ…それがこいつらのためだ…」


俺は刺さった刀を抜き後ろに下がる


「霊力が…消えた」

「なんだよ。こんだけか…さっさと帰ろうぜ~」


みんなが後ろをむいた瞬間ロッカーからすごい数の霊力を感じた

寒気を感じるほどの量…都市伝説の話の感染力…つまり広がる数が多いと言うこと


みんなは武器を出しロッカーを見る


この数…かなりやばい


「……まー………まー…」

すべてのロッカーの中から声が聞こえる


「………まー………」


次の瞬間…

バンバンバンバンバンバンバンバンバン


ロッカーを壊し出てこようとする音が聞こえてきた

思わず耳をふさぎたくなるような音がする


女子三人を後ろに下げ各自武器を構える


バンッ!!


一斉にロッカーが壊れた
ボト ボト


中から赤子が出てくる

まだ目も開いていない…
すべて出てくると顔を一斉にこっちに向け目を一斉に開く


目は真っ赤で不気味だ


「ヴァァァァ!!」


凄い叫び声を上げハイハイでこっちに向かってきた

ハイハイなんてかわいいもんじゃない

俺らの全速力くらいの速さで向かってくる


「一旦ホームまで引け!!」

すごい速さで迫る赤子から逃げホームまで来たが階段をすごい速さで降りてくる


「あいつら…女しかねらわねぇのか?」


大地が言った
確かに目線が合わない
すべて白雪たちに向いている

その目には怨念と言う言葉がピッタリなほど鋭いものだった


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