戦慄の魔説
早くしないと白雪と紅じゃ持たない

「美桜…動けるくらいまででいいから…簡単に治してくれ…」

「簡単にって…内蔵ひどいダメージだよ!?むちゃ」
「いいからやってくれ!!」

美桜の声を遮り無理やり治療させる


体を動かせるくらいになると立ち上がり状況を見る


白雪は近づけさせないようにあの技を連発している

あれじゃすぐ力が尽きる

急いで援護に入り白雪を下げ回復するように言った


「さぁ…タイマンだ…」


刀の無い今素手でやるしかない

獣化をすれば何とかなるかも知れないが…今は神風として来てる
それにみんなが強くならないと意味がない


少女は叫びながら向かってきた
少女の殴りかかってきた右腕を左で受け流し腹に膝を食らわせ、一瞬の隙を突き頭にハイキックを食らわせみんなから離れるように飛ばす


「女の子に手を上げる趣味はないんだけどな…」


中身は人間ではないにしても外見は人間そっくりだ

勝手に力を緩めてしまっているのかも知れない

しかし急所にすべて攻撃しているのに少ししかダメージを与えられていない
痛みを感じないのか
それともただ単に俺たちの火力不足か


どちらにしろ敵がかなりの強さを持っているのは言うまでもないだろう


みんなが回復し終わるまで

何としても時間を稼ぎたい


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