戦慄の魔説
無言で少女の顔に触る


「辛かったね……俺も両親死んだからわかるよ………今度は怨みとかなしの君に会いたいよ」


そう言うと少女の顔は穏やかになり消えた


けが人だらけだな…仕方ない

力を解放した


「ったく…結局解放しちまった。白雪たち動けるか?」

緊張から解放されたからか腰が抜けたようだ


「仕方ねぇな」


指笛で神狼たちを呼んだ

「お前ら悪いな。こいつら運んでやってくれ」


一人ずつ上に乗せる


「真実様はどうするのですか?」


「わかってんだろ?なら聞いてないでさっさと戻ってくれ」


「はい…おきおつけて」


神狼たちが行こうとしたとき美桜が話しかけてきた


「なんで真実くんは来ないの?」

「あれだ…野暮用ってやつだ。お前らちゃんと送れよ」


神狼たちは走り出した


「さて…ずっと見てたよな…でてこいよ」


違和感の原因はわかっていた

あいつらが居るとこで他の奴が介入してきたらまず勝ち目はない


「いやぁ…だいぶ成長したじゃないか」


「…お前は…確か会場にいた…」


「覚えててくれて光栄だ。俺の名は黒幻…久しぶりだな」


一回しか会ったことないしどこの支部に居たのかは知らないが生きていたらしい


「生きてたのか…」

「生きてたも何も…殺したのは俺らだしな。生きてるのは当然だ」

「お前らが…殺したのか…」


第三勢力…こいつが関わってたなんて


無意識に漆黒を出す


「俺は戦いに来た訳じゃないんだ。お前をスカウトしに来た」


「断る…誰がてめぇらなんかと」


「話は最後まで聞けよ。俺らはみんな…陰の力を持ってる。お前もだろ?お前はこっち側だ…来いよ。」


俺は漆黒を振ると同時に黒刃を放つ
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