戦慄の魔説
バシッ

「痛ッ」

いきなり頭に衝撃が走った

「あ!?俺寝てたのか!そういえば先輩は…」

隣をみると布団にくるまり、目しか見えていない先輩がいた

「何回呼んでも起きたいから氷枕なげさせてもらったわ。…見たの?」

あの衝撃は氷枕だったのか!!

見たとは何のことだろう?

「何のことですか?」

「頭にある…」

「ああ!耳のことですか!!」

すると、目しか見えていないのに顔が赤いのがわかった

「まずかったですか!とゆうより不可抗力で」

「いいわ、話す。私にはあなたみたいな力があるの。中にいるのは猫の光華(こうか)、久しぶりに使ったから生えてしまったのね…恥ずかしくて隠していたのに……今日は倒さないとね」

起きようとした華音を真実は止めた

「まだ熱あるじゃないですか!!それに下がってたとしても病み上がりに戦わせるわけにはいきません。静かに寝ててください」

その瞬間華音の顔が赤くなった

それに思わずドキッとしてしまう

「わかったわ…今日は寝てる」

夜になるまでお粥などを作って看病していた

夜中の1時…

「そろそろ言ってきます」

立とうとしたとき手をとられた

「絶対生きて帰ってきてね」


華音先輩に初めてデレられた瞬間だった

急いで外にでて顔を冷やしながら歩道橋に向かった
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