戦慄の魔説
ペアリングを受け取ると俺はそれに自分の霊力と龍也さんの魂を混ぜるように込め、それをなおさんに返した


「龍…也?」

「なお…見えるのか?」


よかった
成功したみたいだ
イメージは指輪に宿った龍也さんと魂の龍也さんを俺の霊力で一時的に強くして見えるようにしてみた

「これは君がしてくれたの?」

「はい…余計なお世話かもしれないと思ったんですがお互い言いたいことも言えないで別れるなんて辛いと思って…見えるようにできるのは多分30分くらいです」


そう言って俺は二人きりにするために病室をでて椅子に座った

はじめてのことをしてつかれたのか足に力が入らない、しばらく休もう


それからしばらくするとドアが開いてなおさんがでてきた


「よかった、帰っちゃったかと思った。中に入って」


そういわれなかにはいると龍也さんの姿はなかった

「あなたのおかげで話すことができたわ…ありがとう。好きとか言葉に出す人じゃなかったけど最後の最後に言ってくれた…それだけでも私たちには価値のある30分だったわ」


「そうですか…ならよかったです」


「あと龍也からの伝言、君より黒くないけど不気味な感じの君にそっくりな子が事故の直前いた、なんかわかんないけど気お付けなってさ。黒いってどうゆう意味だろうね?肌の色かな?」


それを聞いた瞬間寒気がした
俺に似てるのなんかひとりしかしらない

もしあいつがこの事故を起こしたんだとしたら…

「すいません。今日はこの辺で帰ります」


「今日はありがとね。もしよかったらまだ病院いるからまた来て話し相手してね」

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