戦慄の魔説
あれから数分、いや数時間かもしれない
最初はうまく行かなかったけどできるようになってきた

調査の人もだいぶ顔色がいい


「一旦その辺でやめたほうがいい、いくら吸血鬼の血が流れてるからって君はまだまだ未熟だし、まだまだ伸びる。それにそろそろ時間だ」


吸血鬼に詳しいのかサハラさんは俺を止めた


「時間って何のです?」

「家のあの女が僕たちで遊びにね」


すると地面から生えてくるかのようにあの女がでてきた

とっさに刀を出すが相手は動かない


「落ち着いて真実くん。あれは僕たちに攻撃してこない。攻撃してくるのは過去に倒した奴たち」

すると俺たちの周りを囲むように黒い玉が出てきた


「真実くんが一番最初に倒した奴は?」

「テケテケです」

「そっか、ならそれの5倍の強さの奴が出てくるよ」


黒い玉が割れると中からテケテケが出てきた


「僕も手伝いたいんだけどあいにく戦える体じゃない。がんばってね」


それと同時にテケテケが動き出した


「出てこい銀狼!!この人たちを守れ!!」


銀狼に調査の人たちを守らせテケテケの刃を鞘のまま受け止める


「チッ5倍シャレになんないな」


吸血鬼化できれば勝機はあるだろうけど
あいにく今は武玉と獣化しか使えない

せめて調査の人たちから離れよう

少し距離を取り体制を立て直し抜刀した
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