戦慄の魔説
ひゅんひゅんと風を切るような感覚がある
棍をしまい二丁の銃にしてそこを撃った

すると雄叫びのような声が聞こえ姿が見えるようになった
どうやら右手を打てたらしい


「もう早くは動けないだろ」


テケテケは我を忘れたかのような雑な動きで突っ込んできた

俺は刀に変え迎え撃つ

痛めた右側に回り込み横に切った


テケテケは闇に消えていった


「ふぅ、まだまだ切れ味悪いな、武玉の扱いになれなきゃ」

「素晴らしいセンスだ。武玉まで使え闇を扱うなんて、いやぁすごいね。今は休みな、次までには時間あるし」

サハラさんは座りながら俺に言った

「ちなみに他には何を倒したんだい?」


「倒したのはカラス天狗ですね」


「じゃ次を勝てるようにちょっとアドバイスをしてあげるよ」


アドバイス?
顔も見えないしこの人強いのか?とか考えていると

「失礼なことかんがえてるでしょ、これでも観察能力あるし吸血鬼や闇についての知識もあるんだよ。使える訳じゃないけどね」


確かにサハラさんがいなかったら今死んでいたかも知れない

「じゃお願いします」

「うん。じゃまず君の分析からだ」


< 79 / 263 >

この作品をシェア

pagetop