戦慄の魔説
体をじろじろ見てくるサハラさん
まあ実際目がみえてないからじろじろとは言わないか?

「なるほどなるほど、面白いね~君」


「何がです?」

「人はみんな霊力があるんだ。普通は陰と陽は半々なはずなんだけど君は陰しか見当たらない。詳しく言うなら今は陰しか見当たらないけど前は陽もあったかも」


あったかも?
どうゆうことだ?


「簡単に言うと人の霊力の入れ物、カップにしよう。みんなはコーヒーと牛乳を半々、君はストレート、だけど牛乳だけをおんなじカップで飲んだみたいでコーヒーを入れたら少し白くなったような感じ。つまり底にちょっと溜まったくらいの微かな陽は感じる」


わかりやすいんだかやすくないんだか微妙だか要するに微妙にあるらしい

「そしてみんなは陰陽合わせて10だけど君は陰8陽0なんだ。まるで陽をどこかに忘れたかのように。まあ君みたいに吸血鬼を受け入れる体は前例が少ない、何が起こるかわからないんだよ。」


まあそうだよな
吸血鬼って言ったらヴァレルドみたいな悪そうな感じを想像するけど
今は血も必要ないし太陽、にんにくも嫌いじゃない
むしろにんにく大好き、何にでも入れる
てかほんとに吸血鬼にんにく嫌い?


「何を考えているんだい?まさか吸血鬼なのににんにく大好きとかくだらないことじゃないだろうね?」

この人はエスパーか!?
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