戦慄の魔説
パリーン
背中がはじけた
俺は刀を構えて凝視する
中からは何も出てこない


「どうゆうことでしょう?なにかきずきましたかサハラさ…ぐッ」

話ていた途中で何かに攻撃され20メートルほど飛ばされた

周りを見ても何も見えない

「なにが出てきたんだ?」

風の動きは感じる
どうやら俺の死角を利用した動きと素早さを持っているようだ


「今までと格段に違うね。集中するんだ」


サハラさんのアドバイスを受け集中する

しかし何も見えてこない

その間に体はすり傷だらけで服が切れている


「いつのまに…くッ!!」


腹を蹴られたのか殴られたのかわからないけど飛ばされた

体勢を立て直し前を見る

やっと姿が確認できた

形は人間の女性と変わらないが
色は黒く目は血走り赤く光り髪は逆立ち揺れ動き爪は長く鋭い

すると消え後ろに出てきて爪を俺に刺そうとする
とっさに刀ではじき距離をとる

何て早さだ
それに力も強い
どうすれば対等に、それ以上に戦えるんだ


考えてる暇も与えないかのように爪をさしにくる

それを刀ではじき後ろに下がる

それの繰り返しが続いた
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