戦慄の魔説
サハラさんが白く光る矢を放つ

けして強くはないけど早い攻撃だった

それを簡単に掴む敵

勝てる気がしてこない


「諦めたらだめだ。君は行かなきゃ行けないとこがあるんだろ?」


そう言うと再び矢を放つ
しかしそこにはもう姿はなく横に現れサハラさんは蹴り飛ばされた

「サハラさん!!」

次はお前だと言うように睨みつけられる

刀を構え振るが空気を斬るだけで当たらない



そのとき体を何かが貫通した……あいつの鋭い爪が腹を貫通し持ち上げられ投げ飛ばされた



前もあったな…こんなの
そのときはどうしたんだっけ…
あぁ血を飲んだんだ…
だけど今は飲めないから吸血鬼化できないな…


「真実くん!!腕の鎖を取るんだ!!」


朦朧とするなか鎖に手をやり取る
鎖が体の周りをとぐろを巻くようにじゃらじゃらと回り始めた
すると体が熱くなってきて右腕から全身に何かが行き渡る

きずくと傷はふさがり力がわいてくる

ふと気がついた
視界にはいる髪が銀色だ
刀に反射させ顔を見る
髪は銀色になり長さも長くなっていて両目が金になっていた


「それがほんとの吸血鬼化だよ。まあまだ初期だから強くなるかもしれないけどね」


闇で吸血鬼化できるというのは俺にとっていいことだった
血を飲むのはあんまりだったからだ

さぁこっから反撃開始だ


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