戦慄の魔説
相手は俺の変化に戸惑っているようだ


「俺は早くみんなを出してやりたいんだ。」


相手は今までよりも早く動き爪で攻撃してくる

だけど吸血鬼化した俺は早いと感じなかった
爪の攻撃の嵐を避け相手の腹を蹴り飛ばす

自分でも加減が難しく予想以上に飛んでしまった


「ごめん。女性の形をしてても加減できないみたい」


相手は爪を合体させ双剣のような形になった手で攻撃をしてくる
刀を作り受け止める

しかしひびが入ってきたため、後ろに跳んで下がる

かなりの硬さのようだ


俺はイメージした
今までで一番強かった武器を

出てきたのは大鎌だった
まるでヴァレルドが使っていたような大鎌
似ているが性能は天地の差を感じる
それにシンプルだ

だけど今の俺には充分過ぎた

皮肉にもヴァレルドを真似して作った武器
体になじみもう負ける気がしなかった

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