戦慄の魔説
車の揺れに目を覚ますと富士山が近くに見えた

「富士山だいぶ近くなりましたね」


「当たり前だろ?樹海にお前は行くんだから」

樹海!?
富士山の樹海と聞くと心霊スポットや自殺の名所などが頭に浮かぶ

「そんなとこいって大丈夫なんですか?」

「大丈夫な訳ないだろ?樹海行かなきゃわかんねぇぞ」


知りたい知りたいんだけども
あの戦いから体が重い
おそらく負荷がかかる戦い方をしたんだろう
だからなるべく戦闘は避けたかった


「まあ時間がないから軽く説明するぞ。まず樹海には特別な結界が張ってある。だから一般には入ったら出れないとかコンパスが狂うとか言われてる。そして見た目で見たよりも実はかなり距離がある。まぁ7日くらいだな。ひたすら真っ直ぐ行けばお前が行きたい場所につけるだろう」


「なんで師匠はその場所を知ってんですか?」


するとしばらく沈黙ができた
華音先輩と凛華先輩は寝ていて寝息しか聞こえない
クォーツさんは黙って聞いてるみたいだ


「それも全部着けばわかる」


それから沈黙が続いてしまった

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