この出会いが奇跡なら-上-
prologue
“運命”って言うのは、
もう最初から決められているものだけど、
“奇跡”って言うのは、
予想外で偶然な、
“運命”とは全く真逆のものだと思うんだ。
だとしたら、
“運命”という決定事項として出会うより、
“奇跡”という予測不可能な出会いで出会った方が
後で、“出会えて良かった”と思えるのは、
何百倍もの偶然が重なった“奇跡”の方が、
何百倍も“嬉しい”と感じられると思わない?