この出会いが奇跡なら-上-
2年振りの再会
春休みに入って一週間と数日。
あたしも今年から、前々からずっと憧れていた高校1年生だ。
春休みもあと二日で終わるって時に、親友の愛子から、『春休みももう終わるし、今日遊ばない?』と言う、嬉しいお誘いのメールが送られて来た。
暇だったあたしは、もちろん『遊ぶ!』と速攻で、それだけ愛子に返事を返す。
するとその分後、愛子から早い返信が返って来て、
『じゃあ1時に第2公園の前集合ね』の返信メールが返って来た。
あたしはそれに『分かった。また後でね』とそれだけ打ち返し、早急に、遊びに行く用意を始めた。
出来るだけの化粧をして、パジャマと化した服を私服に着替えて。
――よし!と鏡を見て自分に納得すると、時計の針が12時50分を差していたのに気が付いて、少しばかりの早歩きで第2公園へと向かった。
1時ピッタリに公園へ着くと、当然のように愛子はちゃっかり来ていて、「さすが」と、そんな事思いながら、愛子に手を振って声を掛けた。
「桜、今日は早かったね」
「いつも遅いみたいな言い方しないでよね」
あたしがちょっと不貞腐れてそう言うと、「はは」っと可愛らしい笑顔をあたしに向ける。