この出会いが奇跡なら-上-
協力の裏側
――さっそく協力開始って時に、ちょっと眉間に皺を寄せた愛子が、あたしを呼んだ。
「桜!あんた何考えてんの?協力だなんて」
「だって、断れなかったんだもん…。せっかく友達になれると思ったら」
「桜だって成斗君が好きなのに、本当にうまい事いったらどうするの?もっと危機感持ちなよ」
「ごめん。でももう言っちゃったし」
「はあ、私は桜を応援してるんだからね?」
「うん、ありがとう。
もう無理ってなったら、ちゃんと言うから」
「私も違う意味で、協力するよ…心配だし」
そう言ってくれた愛子と話を終え、真衣のところへ急いで戻る。
「真衣、愛子も協力してくれるって」