この出会いが奇跡なら-上-
「おい、光輝。お前さあ……」
ガチャ、と開けられた戸から入って来たのは、間違いなく、
「……お前等、何やってんの?」
―――もの凄い怖い目で立っている成斗だった。
「いや、別に何も!」
あたしはそう言って、上に乗っかっている光輝を勢いよく、ドンっと押した。
「いってぇー」
「ふーん、お前等そうゆう関係だったの」
「えっちょ、違う!違うよ?!これは光輝が…」
「あっそ」
「ちょっ成斗…!」
「外でお前が連れて来た連れが待ってんだよ」
「………」
何で、何でこうなるの。
胸が痛い。ズキズキする。
「…馬鹿光輝」