この出会いが奇跡なら-上-
「はあー…」
今日の夕飯、何にしよう。
カレー?
ハンバーグ?
それとも魚の煮付け?
そんなことをひたすら考えながら、駅に到着する。
あ、どうせなら駅前のスーパーで今日のおかず買って帰ろうかな。
自分でそう決めて、駅前のスーパーへと足を運ぶ。
「うわ、安」
店に入り値段を見ると、そこにはこんなに安くして良いのかと思っちゃうような値札が貼られた食材がmずらりと並べてあった。
何これ、 何この値段。
…安すぎない?
あたしがいつも行ってる近場のスーパーより断然安い。
節約には良いかな、なんて思ったりして、そこの店で結構な量を買ってしまい、会計を済ましてスーパーを後にした。
スーパーを出ると、当たりはもう薄暗くなりかけていた。
さっきまでまだ少し明るかったのに。
『アイスーアイスー、今なら半額だよー』
突然聞こえたその声にピクっと体が反応する。
アイスが、……半額だと。
即効でチャンスだと思ったあたしは、アイスを売っているおじさんにお金を払ってアイスを即座にゲットした。
我ながら、自分の行動は素早い。