この出会いが奇跡なら-上-
「わかった!あたし1人で行ってくる」
「行くって乗り込む気かよ、お前」
「そんなんじゃないけど…」
「…はあ、馬鹿がなに考えてんのか分かんねーし、
不安だからついてってやるよ」
「ありがとーっ光輝ー!」
「……っ、悠紀も来い」
「お前、顔赤ぇぞ」
「うるせぇ!」
来てくれる事になった光輝と悠紀と一緒に、話し合いされている会議室へと向かった。
そっと耳をすまして、三人並んで話に聞き込む。
『お前、やったんだろ?』
『だから、やってねぇって言ってんじゃん』
『店から大急ぎで出て行くお前を見たって奴がいるんだよ』
『…誰だよ、そいつ』
『ちくった奴を殴りにでも行く気か?これ以上問題を増やさないでくれ』