RinNe
その週の休みの日、由香には、


[幹部会がある]


と、嘘を言い残し、


久しぶりに、


雪子の元へと向かった…


[久しぶり]


僕の問いかけに、以前よりも大分やつれた顔に


以前よりも大分吐き蛸が出来ている雪子が軽く頷いた

僕のせいだ…


どこで歯車が狂ってしまったんだろう…


由香という女性と出会ってしまったばっかりに…


やはり、2人の女性と愛し合う事など、


この僕には、出来やしなかった…


取り返しのつかない


底無し沼に、どっぷりと


はまっている


僕がいた…


誠もあまり口を聴いてくれない。


[アイスが食べたい]


僕はそんな、か細い雪子の注文に


[分かった!


今すぐ買ってくるからね]

一目瞭然に近くのコンビニまで走った


ちょうどお会計を済ますか済まさないかの途中に


僕の携帯が鳴った…

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