RinNe
[ふーん、1人で?


下の子に買いに行かせれば

よかったんじゃないの?]

そんな由香の鋭い突っ込みに僕は


[じゃ、ジャンケンでまけたんだよ!


忙しいからまた掛けなおすから]


と、一方的に電話を切った

やばかった…危うくバレそうになった。


急いで雪子の元へ戻り、


溶けかけのアイスを手渡すと


[ありがとう、やさしいね高志は]


僕はその頃、本名と源氏名の狭間にいた…


[お、おぅ、良かった!]

その言葉が聞こえていたのかいないのかの中


雪子はトイレへと走っていった。


また、吐きにいったのだろう…
< 163 / 202 >

この作品をシェア

pagetop