RinNe
この頃お金が無かった


僕に雪子は気をきかせ


映画や小旅行など連れて行ってくれた。


勿論、僕が払える時は必ず出していたのだが


だんだん底がつき


挙げ句の果てには


消費者金融の


自転車操業になっていった…


愛情を与える代償に借金という


過酷な状況に矛盾を抱きながらも


その心は雪子の愛情がオブラート


となってくれていた。
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