RinNe
最初は書類上の責任者になる事を


拒んでいた専務だったが


信頼しているからこその信頼感と

何れこの店を任せるという期待感と


万が一代表である自分が時間外営業で


警察にいけば店が稼働しなくなるという


重圧感であっさり承諾してくれた。


欲にまみれたこの世界で


成功と地位を約束されれば間違い無くやる。


専務の欲を巧みに利用して

僕は更なる地位と名誉を手に入れた。


人間というのは如何に単純な動物だと


下げずんだ目で皆を見下している


環境によって変わる一番なっては


いけない人間になっていたのはこの時期だ。
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