Freaky
 クソ親父は、テレビの前のソファにどかっと乱暴に座ると、ちはるを睨んで言った。

「お前…何やってたんだ?またあの公園か?」

実はちはるがホームレスのいる公園に居たのは今日に限ってではない。

昨日も、一昨日も、その前の日からずっとである。

クソ親父がそのことを知ったのは割と何処にでもいる「お喋りな近所のオバサン」からである。

また何か、「あんまり叱ると、ちはるちゃん家出しちゃいますょぉ!」など、くだらないことを言ったのだろう。

近所のオバサンがそんなことを言ってくれたおかげで、ちはるは怒られっぱなしである。

 ちはるはその場で立ったまま答えた。

「別に」

「別にってことはないだろ」

「じゃあ何て言えばいいの?どう言ったら満足?」

 ちはるはクソ親父のことは元々嫌いだったが、こんなことを言ったのは初めてだった。
クソ親父もそれでかなり面食らったようだった。

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