秘密の想い
「忘れてって言われて、忘れられるはずないでしょ!?
私、ファーストキスだったんだよ??
ねぇ!!!!!!
私のこと、そんな風に思ってたの!?
忘れろって言われて、忘れられるわけないよぉ!!!!」
私は我を忘れてた。
どうしても、佳兄の言った言葉が、
心に重くのしかかった。
佳兄は、沢山恋愛して、
キスなんか、慣れてるのかも知れない。
でも、私は…!!
「…え……?」
亜優ちゃんは、今の状況がつかめず、
首をかしげて階段を下りて行った。
きっと、こんな私を見たのが初めてだったから。
佳兄の方を見ると、
佳兄はすごくつらそうな顔してる。