秘密の想い
………け、佳兄…????
今の、嘘じゃない??
夢、なんかじゃない??
そっと手を伸ばして、
佳兄の頬に触れる。
ちゃんと、目の前にいるよ…――――
「私も、佳兄と同じ気持ち。」
私は今までの中で、
一番の、
最高の笑顔で佳兄に伝えた。
そうしたら、
佳兄は、笑って、
「紗耶、自分のこと、好きなの?」
ひ、ひどぉぉぉお!!!!!
絶対、佳兄はわかってる。
わかってるからこそ、
こうやって私のことをいじめるんだ。
「ちゃんと、言って?」