あ、私、魔王の娘ですよ。



「ならば…待ちます。

姫様は随分と恥ずかしがりやみたいですね……」



いや、違うから。

そんなことひとっ言も言ってないわ

ふう…
と、彼は鬱気にため息を吐いた。


ため息はきたいのは、こっちだよ。



「……では、アーク様。私はクソじじ……こほんっ、お父様にお話をしてきますわ。

もう遅いのでお帰りになったらどうですか?」



つか、帰れ。





「また来ますよ。では」

「お時間が空いていたらお相手いたしますわ」






空いていたら、ね。

つか、アンタ相手にするなら、家庭教師のセシル相手にしてた方が楽だわ。








アークも帰って、私のすることは決まっていた。


城の奥にある、クソ親父の部屋に向かう。




覚悟しやがれコラ…!!

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