天の上からお助けします☆


「ユキヒコ様、お茶をお持ちしました。」


執事は部屋のドアを開ける。


その瞬間、俺は壁に隠れた。


あっぶね、執事がいる時にユキヒコにバレたら終わりだ。



死んだあとにヒヤヒヤするなんて思いもしなかった。



でもこの感じ―楽しすぎ。



執事の足跡が聞こえなくなってから


俺はユキヒコの部屋に侵入した。




って、侵入してどうやって聞きだそう。


いきなり「幽霊です、あなたのお悩みを聞きに来ました」なんて言えるわけがない。



そんなこと言ったら泡吹いて倒れるだろう。



じゃあ、どうすればいい?



俺は勉強机に向かって何かを書いているユキヒコを見た。



そして、ユキヒコに気づかれないようにそっと近づき


ユキヒコが書いているものを覗いた。




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