天の上からお助けします☆
「ユキヒコ様!何が起きたのですか!?」
さっきの執事が俺の体を通り抜けて部屋に入ってきた。
「え…いや…あの…」
俺と執事を交互に見るユキヒコは戸惑いを隠せないようだ。
では、ややこしい事になってしまったので
今日はお暇しようかな。
俺は彼に手を振って家から出た。
―さて、彼の悩みだ。
彼はどこかに爆弾を仕掛けようとしている。
それを手伝えって言うのか?
そんなこと、誰かの命が犠牲になることなんて出来るか。
ウメコだったら泣いて怒鳴るだろうな…。
ほんと、この依頼にあいつがいなくて良かったと思う。