天の上からお助けします☆
「私は死んでから命の尊さを知った。
自分の命の大事さ
私がいなくなってからの自分の家族の変わりようもこの目で見た。
変わり果てた恋人とも再会した。
人一人がいなくなるだけで何人もの人が心に深い傷を負うのを見たんだよ!!」
ウメコが泣き叫んだ。
その心は僕の心には全く響かない。
というか、僕はまだ生きているからぴんと来ない。
「じゃあ、いっぺん死んでみる?」
アキラが取り出したのはサバイバルナイフだった。
「これをどっから・・・」
「机の上に置いてあったのを拾った。死ぬ気だったんでしょ?」
ウメコは僕を見て目を丸くする。
彼らに会うまで計画が実行されることがなく
苛立ちと焦りでずっとサバイバルナイフを持ち歩いていた。